はじめに
こんにちは。複業スキルブロガーのカズです。
自宅で教室を運営し、子供に英語や数学を教えて早7年が経ちました。
今まで3つの会社を経験してきた私ですが、
- 意味のない会議
- やらされている研修
- キライな上司や同僚
…に嫌気が差す日々。(良い人もいますが!)
また、ニュースや書籍で目にするのは早期退職などで会社を半強制的にやめさせられているケースもあれば、一方でリカレント教育、リスキリングなど自発的にキャリアアップを積んでいく人たちの成功体験がクローズアップされています。
20代後半から会社にぶらさがって生きていくことに強い不安を覚え、日々自問していく中、30歳になったときに
起業をすることを決意しました。
しかし、はじめは自分が世の中に提供できるサービスなんてあるのだろうか?と考え続ける日々でした。
その中で、長く英語を学んでいたこと、2つ目、3つ目の会社で営業、事務、ティーチングのノウハウを持っていたことなどから、自宅で教室をひらくという選択をすることにしました。
結果、働く量と時間を自分で決め、ストレスのない日々を手に入れたのです。そして、これは私だけではなく、多くの方が実行可能な方法です。
今回はそんなライフスタイルを送る私の今までの経験や考え方をみなさんと少しシェアできたらと思います。
習い事教室はかなり成功確率の高いビジネススタイル
会社員をしているとなかなか目が向かないのが、教室をひらくという選択肢です。会社員をやめるとしたら他の収入源が必要になるわけですが、書籍やネットでよく目にするのは、
- ブログ
- ウェブデザイン
- プログラミング
- 動画編集
- イラストレーター
- せどり
といった副業ではないでしょうか。これらに全共通・一部共通するのは、
- PCを使う
- スキルが必要
- 顧客獲得までのハードルが高い
というこの3点です。
- 誰もがPCを持っている、使える時代だから競合が多く…
- スキルが必要だからすぐにスタートを切ることができない…
- PCでの顧客獲得の経験がないために、自分がいつまでにどれだけ稼げるのかのイメージが湧かない…
それなら会社員を続けていればいいか、という結論に至ります。
(上記の6つの副業がダメということではありません。むしろ、複業をしていくなら長期的にみて上記の仕事を学ぶことにメリットがとても多い!)
ところが教室運営の場合、生徒を集めることで、生徒の人数に比例した収入がすぐに入ってきます。
私は自宅を使うことにしたので賃料はかかりませんし(部屋を1つ教室用に使うことになる)、
ズームやスカイプなどでオンライン講師をやる場合は教室のスペースさえいりません。
アパートやマンションの1室を教室として借りるなら、月に10万程度でしょう。
対象の生徒を子供にするのか、大人にするのか、もしくは両方なのかで集客の具合は変わりますが、私のように自宅に直接来てもらう場合は、かんたんなホームページをつくり(ド素人の私が30分くらいで作れました)、看板を出すことで、それを見た近所の方々に通っていただけるようになります。
さまざまな教室形態が考えられますが、月謝で週に1回、一人一万円であるとしたら、30人集めることで月収は30万円となります。
もし会社員をしていたころの収入がそれくらいだったとしたら、自分で独立しても同じくらいの収入を維持していくことが可能となりますし、複数の仕事を平行しておこなうことでさらに収入を増やしていくことができます。
もし教えられることが何もなければ、とりあえず英語と数学を勉強し直してみてください。
一度は誰もが学校で習っていることなので、ウェブデザインやプログラミングのようにゼロから学び始めることなく、復習のみで生徒にサービスが提供できます。
毎日4時間働く私のライフスタイル
現在、毎日約4時間働く私ですが、会社員をやめて一つ実感したことがあります。
それは、ネクタイを締める時間、通勤時間も仕事時間に含まれる、つまり自由時間を奪われるということです。
私は塾の先生である以上、生徒たち、保護者の方と直接お会いしますので、当然失礼のない格好に着替えます。
しかしネクタイはせず、先生っぽく見えるジャケットを着るだけです。
会社員をしているかぎり、ネクタイを締めるのは当たり前なので、私の意見としては、そこからすでに自由を奪われているのです。
また自宅が教室なので、通勤がありません。
私の教室の生徒たちは学校が終わった後に教室(私の自宅)に来るので早くて午後3時、平均して4時からレッスンが始まり、8時から遅くて9時くらいまでには終わりです。
するとトータルのレッスン時間は4時間程度になるわけです。
レッスンの間には毎回10~30分の休みが入るので、おやつを食べたり、ご飯を食べたり、お風呂に入ったりしてしまいます。
このワークスタイルにする最大のメリットは、あまりあまるほどの時間ができることです。
朝6時に起きた場合、レッスンが午後4時スタートですから、午前から午後にかけて10時間の暇ができます。
友人と遊ぶ、本を読む、映画を見に行く、ゲームをする、英語の勉強をする、昼寝する、全て自由です。特に午前から時間ができることで、勉強の効率化が図れます。
仕事をしていると副業を目指して仕事の後、夜から勉強を始める方が多いと思いますが頭と体が疲れ切った後に勉強をしても効果が薄いのです。
朝から時間ができることで、脳のフルパワーが発揮できるときに勉強をすることができます。
毎日潤沢な時間があり、しかもストレスフリーなのです。
仕事は私一人で完結なので、上司も部下も同僚もいません。当然、会議もありません。
時間の自由と同じくらいこのストレスフリーというは大きい。毎日の幸福度が全く違います。
一人で仕事をすることのデメリット
ただ自分一人で仕事を完結できてしまうことのデメリットは、相談相手がいないということですね。
組織で運営する塾の場合、生徒に勉強をどう教えるか、英語表現・英作文が正しいかどうかなどを先生同士で話し合えるものですが、個人事業主で自分一人で全てを行う場合、相談相手がいません。
従って、場合によってはSNSで仲間を見つけたりする必要が出てきます。私の場合、英語に関してはConversation Exchangeというサイトで知り合った外国人の友人と会話練習をしたり、わからないことがあった時に相談できるようにしています。
英語の勉強に関してはChatGPTに聞けば99%の問題はクリアできます。
個人で運営をする上では、ほかにもわからないことや相談したいことは山ほど出てきます。集客や確定申告など、生徒に教える、ということ以外の業務も自分一人でこなさなくてはいけません。
実際ネットでほとんど解決できますが仕事の規模を大きくしていくことを考えるのであれば無理に一人で頑張るのではなく、まずは少ない人数からでも良いので仕事仲間を集めることも良いのではないでしょうか。
一人だとホントに孤独ですよ、良い意味でも悪い意味でも。
会社員をやめるための行動
もしあなたが独立をして自由に働きたいと考えている場合、結局のところ会社をやめなくてはいけません。
転職をしたり、会社にいながら副業をしたり、ワークスタイルを変える方法はたくさんありますが、圧倒的な自由時間を手に入れるためには、結局のところ、会社をやめるしかありません。
ただ…それでもやめられないんですよね。
やはり安定した給料が銀行口座に振り込まれるという習慣に慣れてしまうと、思い切った行動をとるのは難しいものです。
- 会社をやめたら、毎月の家賃や住宅ローンの支払いをどうするか?
- 車のローンもある場合?
- 子供がいたらなおさら?
起業をする際に、会社をやめる材料として多いほど、会社をやめるという行動をしやすくなる項目があります。
いくつか挙げると、
- 起業してやりたいことがあり、その気持ちが強い(1日1回は自分のやりたいことを考える)
- 会社、仕事で病んでいる
- 20代
- 結婚、出産前、マイホーム購入前
- 自分一人で稼げるスキルがある(プログラマー、ファイナンシャルプランナーの資格がある、など)
- 起業経験のある知り合いがいる
- 貯金が200~300万以上ある
(会社をやめるとマイホームのローンを銀行で組めなくなるかもしれないので、マイホームの購入を決めている場合は、家を建ててから会社をやめることをおすすめします)
上記のような点に多く当てはまる方は勇気を出して退職願を書き始めても良いのではないでしょうか。
逆にこれらの項目にあまり当てはまらない場合は、無理に起業せずにまずは会社員を続けながら副業をするための学習をしたり、転職するための準備をはじめるところからスタートするのが良いかもしれません。
なんとなく起業したい程度のモチベーション、決意では思い切った行動はできませんし、50歳を超えてから毎月の潤沢な給料を捨て、ローンの支払いと戦うことが必ずしも賢いとは思いません。
自分のことを棚卸しして、本当に起業すべきなのかをよくよく考えていく必要があるでしょう。
生徒募集の方法
今の時代、ネットで教室の生徒募集の告知をすることがとてもかんたんにできるようになっています。
HPでも、ブログでもかまいません。
教室のレッスン内容、料金、立地など最低限のことをネットで公開すればOKです。
ここで大切なのは、あなたの教室、スタイルが、いかにほかの教室や塾、サービスと違うかという点です。
あとでレッスン形式について詳しく触れますが、どこの教室もやり方が似たり寄ったりなのでその中で生徒を集めていくには、オリジナリティを出すしかありません。
その点をHPなどでアピールすれば、その点に惹かれた保護者の方から、お申し込みをいただくことができるようになります。
私が教室をひらくときに決めていたことはたった1つ、完全マンツーマンレッスンにすることです。私が今まで見てきた教室、塾の中で、完全マンツーマンのレッスンをしているところを見たことがありません。
個別授業と言いながらも、他の塾は実質1対2か3で生徒に勉強を教えています。確かに教える時は1対1なのですが、同時に他の生徒もいるため一人一人の生徒を教える時間は1/2か1/3となります。
しかも、アルバイトの講師を雇っていて複数人で教室を回していくため、授業をしながら生徒カルテ(生徒情報)を書き込んでいます。
そうなると、60分の授業ならば、一人一人の生徒に充てられる時間はせいぜい15分程度でしょう。
その中にあって完全マンツーマンレッスンのスタイルを徹底することで、マンツーマン希望の方、子供をマンツーマンで見てほしいと思っている保護者の方々にとっての最大のアピールポイントであり、完全な差別化となります。
ほかにそんなことをする教室はないのですから。
しかも、その中で料金を他の塾と同程度に設定すれば、なおさら差別化となります。
結局、ホームページや折り込みチラシを出しても、教室のスタイル・コンセプトが他と似たり寄ったりでは、入会はしてもらえません。
教室運営が成功確率が高いビジネススタイルだというのは本心ですが、集客のための工夫をしなければ生き残っていくことは簡単ではありません。
逆に言えば、教室のスタイル・コンセプトが唯一無二のものであれば、宣伝に力を入れなくとも、自動的に生徒を増やすことは十分可能です。
マンツーマンレッスンのメリット、デメリット
私はレッスンのスタイルを完全マンツーマン形式にしています。理由はさきに述べた通り、他教室、他塾との差別化のためです。
普通、教室をひらく時に完全マンツーマンレッスンという形式はとりません。
教室運営をする上でそれほど効率が悪いことはないからですからね。レッスン形式をグループにして1クラス20人にすれば、一人1万円だとすると、1クラスで月に20万円を集めることができます。
それを1日3クラス、週5日行えば、月収で300万です。(一人でそこまでの集客はかなり大変でしょうが)
しかし、それは社会でありふれたレッスン形式です。みな利益をあげたいので、同じやり方を選びます。
ただそうすると競争が激しくなり、激戦地区では競争にやぶれた教室はつぶれたり、規模の縮小を余儀なくされてしまいます。
その中で完全マンツーマンレッスンで生徒に個別最適化したレッスンを提供し、かつレッスン料金も手頃にすれば必ず選んでくれる保護者様、生徒様はいると考えたのです。
しかし、少人数やマンツーマンレッスンの場合、生徒一人あたりのレッスン料を高く設定しないと、教室運営を維持していくことが難しくなります。
したがって、私は毎日働いていて、たとえマンツーマンレッスンでリーズナブルなレッスン料を設定しても、レッスン数を多く確保することで最低限の収入を得ることができています。
一般的に考えたら毎日働くというのは大きなデメリットかもしれません。ですが休みたい場合はその週だけレッスンを休みにしたり、別の曜日にレッスンを振り返れば良いわけですから、いくらでも融通をきかせることができます。
自分のスキルが上がれば単価を上げることもできますし、一部をグループレッスンにすることで収益のバランスを取ることもできます。複業で他の収入源があれば、なおさらゆったりとした教室運営ができるでしょう。
最後に
教室運営で私は1日で4時間しか働いていませんが、毎日働いています。
そんなことをしていると体を壊しそう、、、と思われるかもしれません。しかし、毎日4時間働くということは、1ヶ月30日換算で120時間です。
一般的な会社員の場合、毎日8時間から9時間の労働、電車通勤で往復2時間、それが週に5か6日ですから、月で少なくとも200時間以上は会社に時間を取られています。
私が今の働き方になってから、幸福度は大きく変わりました。毎日が幸せです。
会社をやめると人は本を読むようになります。自分で学び行動しないと死活問題だからです。すると会社をやめた先輩方、先人たちがいかに成功したか、という本が目にとまります。
ブログ1本でで稼ぐ、動画編集が主な収入源、など羨ましくなってしまうような方々がいらっしゃいますが、彼らの本を読んでも同じように成功できる方、会社をやめて起業するという行動を起こせる方は実に1%以下でしょう。
みなさまの周囲で、そのような成功をしている方がいるでしょうか?成功者がいるのは、テレビ、ユーチューブ、書籍の中に存在している場合がほとんどで、自分の親、親戚、友人にそのような成功体験をしている人はほぼ見当たらないのが現実ではないでしょうか。
しかし、会社員をせずに、お店や教室をひらいている方はどうでしょうか?
- 個人で美容室をひらいている方
- 看板すら出さず、ネットで注文をとっているケーキ屋さん
- ピアノ教室やギター教室など音楽系の教室
- 長年駄菓子屋をやっているおばあさん
- カフェで保険商品の紹介をしているコンサルタント
- オンラインの英会話講師
これらの例のように、年収数千万を稼いでいる成功者ではなくとも、自分の好きなこと、得意なことを仕事にして毎日を楽しく生きている方々はたくさんいらっしゃいます。
会社にすがらなくてもいくらでも生きていく方法はあるはずです。
選択肢が無数に増えている今、会社員に嫌気が指しているならば、今までと違う行動をするのも一つではないでしょうか。