MENU

中学生になっても、英語で苦労しない方法

  • URLをコピーしました!
目次

はじめに

こんにちは、複業スキルブロガーのカズです。


子供の習い事の中で人気上昇が止まらない英会話ですが、英語が好きで始めたのに中学になってからテストの点数が伸びず、英語が嫌いになってしまったということはないでしょうか?

今回は、私自身、10年以上子供に英語を教室で教えてきた経験から

  • とにかく子供に英語のテストで点を取れるようになってほしい
  • 勉強で何をすれば良いのかわからない
  • 小学生から英語を習わせるべき?

こういった悩みにお答えします。

結論

  • とにかくリーディングが最優先
  • 中学に入ってからしっかり学べば、英語の遅れなど微々たるもの
  • 塾と英会話教室はメリットもあるが、行けるなら行っておいた方が良い程度のもの

小さい頃から英会話に長く通っていても、中学のテストで30点の現実

中学生になっても、英語で苦労しない方法の画像

ここ最近は子供が1~2歳くらいの頃から長く英会話教室に通う方が増えてきたように思います。


うちの近所にもインターナショナルの保育園ができたばかりですが、親の願望と将来への危機感から子供に英語が得意になってほしいという気持ちのあらわれだと感じます。


そんな中多い悩みなのが、長く英会話教室に通っているのに中学になったらテストで30点以下という現実です。


せっかく長く通わせているのに……と嘆く気持ちもわかりますが中学のテストで点数がとれないことの理由の一つに、学校のテストでは会話力は求められていない、ということがあります。


英会話教室では、小さい頃ほどゲームが中心のアクティビティと、単語を聞き取って3つの絵の中から選ぶなどのリスニング力をためす練習、単語でしゃべる、などが大半を占めています。


小さい頃ほど音を吸収する力があるので、これは間違ったアプローチというわけではないのですが、中学のテストで求められているのは英語の知識ですので、長く英会話教室で身につけた能力を中学のテストで発揮することは難しいと言えるでしょう。

中学生から点数を稼ぐ力がためされる

大人になれば生きていくために稼ぐ力を身につける必要があるのと同じく、中学生になったら点数を稼ぐ力を身につけなくてはいけません。


英語力をつけるためには確かに英語で自己表現できたり、話す能力が必要なのは確かです。


断片的に単語や文法を学んでも、実戦で使えなければ意味がありません。


しかし、長期的に見れば単語や文法を学ぶことで正しい文章が組み立てられるようになり、それらの基礎の上に応用がきくようになります。


空手を習う際にいきなり組み手からスタートできないのと同じく、まずは基礎固めの単語や文法と割りきり、コツコツ学ぶことでテストの結果にも成果があらわれてきます。

点数を稼ぐための優先順位

中学生になっても、英語で苦労しない方法の画像

1番目に大切なこと:リーディング(読めること)

以前の英語テストに比べると、最近はとにかくリーディングの量が圧倒的に増えてきました。


これは私立の学校や大学入試になるとより顕著で、読み終わらないことが前提というくらい文の量が多いのです。


したがって、日頃から英文にいかに日常的に触れているかが大切になってくるのですが、中学のテストでもある程度の量の長文が出題され、しかも教科書の文がそのまま出るのではなく、初見の文章が出題される傾向にあります。


しかし、だからといってあっちこっちと4冊も5冊も読解の問題集を解く必要はありません。


あくまで教科書がベースになっているので、とにかく教科書を繰り返し読むことが一番大切です。


一番良いのは音読ですが、中学生が一人で部屋にこもって、英語の音読をすることはあまりないでしょう。


その場合、ただ読むだけでもいいので、とにかく文が全て正確に和訳できるようにしましょう。


これができるだけでテストで30点以下になることはありません。


もし30点以下の場合、本文の訳が
正確にできていない箇所がかならずあります。



テストの構成のうち、長文、和訳、並べ替えはリーディングに慣れてくれば得点することができます。


リスニングに関しても、わからない単語は聞き取れないので、リーディングの基礎ができていればリスニングでも大きく点を落とすことはありません。


英会話教室などでのゲームのアクティビティや会話練習と比べると、リーディングの勉強は地味ですが学校のテストで効率的に点を稼ぐためには、とにかくリーディングが第一優先となります。

2番目に大切なこと:単語のスペルが書けること

特に中学1、2年に関しては、リーディングに加え、単語や文法の出題がまだ多く、それらを完璧に仕上げるだけでも50点以上は確実にとれるようになります。


単語の勉強は一番地味でつまらないため手を抜いてしまっている場合が多いのですが、バスケ初心者のドリブルと同じで徹底的にやり込まないと多くの場合、本番でミスが出ます。


多くの場合、学校のワークなどで出題される英単語が日本語で書かれていて、英単語を書けるかまとめてチェックできるページがあると思います。それらの単語まとめページを使い、

  • 直接ワークに書き込みをせず、ノートに一度答えを書いてみる
  • 間違えた単語を5回ほど書き練習をして定着
  • ワークの書けなかった単語にチェック
  • 後日ミスでチェックした単語のみ再確認テスト

これらをしっかりとやり切ってみてください。

単語をひたすら書くだけ、というのが苦手な方は、いろんな問題をとにかく解きまくってみましょう。


並べ替えや英作、選択問題などを解きまくり数をこなすことで自然と単語のスペルも覚えられます。

3番目に大切なこと:文法

ここにきて文法ですが、英語を習い始めのうちはどうしても文法の割合が多くなっています。


文法がわからなければ、正確に文章の意味を読み取ったり、選択問題、並べ替え問題などで高得点を取ることは不可能ですから。


基本的に中学の文法は1年、2年生くらいまでは易しいレベルで、例文をまるまる覚えてしまえばクリアできます。


学校のワークの文法解説を読みながら、問題を解いてみましょう。


それでもわからなければ、書店やネットでも購入できる基礎固めの問題集を1冊ご購入いただき、最低2往復解いてみるのがおすすめです。

4番目に大切なこと:リスニング

リスニングの出題割合はじわりと増えてはいるものの、特に対策は必要ありません。


リーディングパートでもお伝えしましたが、リスニングができないのは単語力不足が原因の場合が多く、中学レベルであればリーディングがしっかりできていれば、リスニングも自然とできるようになります。


英検や入試問題のようにある程度、量が増えてくると話は別ですが、中学の定期テストレベルでは勉強の優先度は高くありません。

5番目に大切なこと:ライティング

学校のテストにおいて、一番の難関と言えるパートです。


数学でいうところと文章問題のような感じなので、ただ問題を解くだけの力ではなく、
自分で文章を構成して、知っている単語と文法力内でのアウトプットが必要です。


しかし、だからこそこのパートの配点はそこまで高くはありません。


日本語が書かれていて、それを英語に訳するパートと、トピックが決められて、自分で自由に英作をするパートがありますが、中学のテストではそれらを足してもテスト全体の10%程度の場合が多いです。

最後に大切なこと:スピーキング

基本的に中学校のテストでスピーキング力がためされることはありません。


ただ、東京都では令和5年の11月にESAT-Jというテストが実施されました。中学生のスピーキング力を測るのと、その点数が都立高校入試で活用される目的だそうです。

東京都教育委員会ホームページ
【特設ページ】中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)|東京都教育委員会ホームページ 東京都教育委員会のホームページ。事業内容、入試、都立学校、教職員採用、教員免許、生涯学習などの情報をお伝えします。

まだ日常の定期テストで導入されることはなさそうですが、将来的には定期テストにも活用される日が来るかもしれません。

塾は必要?

中学生になっても、英語で苦労しない方法

塾は効果的か?

もし金銭的な余裕があるなら、やはりまずは塾に行くのが一番です。


わからないところがあれば聞くことができますし、塾にいる間は少なくとも勉強に集中できるでしょう。


しかし、例えばテスト2週間(14日)前から5時間毎日勉強するという目標がある場合、70時間勉強することになります。


その場合、塾に70時間そのまま通うわけにはいきません。


せいぜいテスト直前対策口座で週に3回3時間ずつといったところが精一杯でしょう。


それでも塾で勉強する時間は18時間ですので、残りの62時間は自分で勉強することになります。


これは英語だけではなく、他の教科にも言えることですが、テストで30点以下を取ってしまう場合、塾以外での勉強はほぼしていないという場合が多いです。


中学生として、塾で勉強したから、あとは大丈夫!という気になってしまいます。


むしろ、塾に行かなかったとしても、自分で毎日1時間は勉強すると仮定した場合、14日で14時間は勉強していますから、塾に言っている場合と比べても大差ないということになります。


ただ、同じ14時間を勉強するのでも塾にいるほうが数学などの教科で効果的ですし、周囲の中学生が勉強している様子を見ていると競争心も出るものですので、可能ならば塾に通うことは効果があると思っています。

親が勉強をみるべき?

もしお子さんがテストで悪い点数を取っているなら、親御さんがみてあげることが一番だと私は感じています。


私の教室に来ている子達に勉強の様子を聞いてみると、ある程度点数が取れている子供は親が子供の様子をチェックしている場合が多いです。


これは親が勉強を教えるべき、という意味ではありません。


学校のワークでミスが多いところがあれば繰り返し解き直してみることを勧めたり、テスト結果を見て、できているところを褒めてあげてケアレスミスをしたところをなぜ間違えてしまったのか一緒に考えることが大切です。


反抗期も始まる時期ではありますが、結局は子供は親が喜んだり、関心を持ってくれることを喜ぶものです。


結果が良くないことを怒ってばかりでは子供は親を敬遠しますが、ほどよい距離感で干渉することは必要だと思います。

中学スタート時点でクラスの半分はすでにテストで50点以上取れる

英会話教室や塾で小学生から学ぶのがあたり前となった今、中学がスタートした時点でクラスの半分以上がすでに英語の基礎力を備えています。


高校生の初心者がバスケ部に入ったら、ほとんどの入部メンバーが中学で元バスケ部であるのと同じようなものです。


私がそうだったのですが、さらに悪いことに中学が美術部だったので、バスケのスキルどころか運動の基礎すらできていないレベルでした。笑


よって、小学校までに英語を習っていなかった子たちは、中学に入った時点でかなり遅れをとっていることになります。


しかし、これはそこまで気にする必要はありません。

すでにお伝えした通り、中学で求められるのは英語の知識ですから、他の子達が英会話教室で何年習っていようが、英検3級をもっていようが、毎日しっかり授業を聞いて、リーディング、単語のスペル、文法の優先順位トップ3をしっかり勉強すれば、テストで平均点を下回ることはありません。

さいごに

ここまで中学の英語テスト対策と考え方についてお伝えしました。


英会話教室に通っていても中学テストではあまり意味がない、と取られかねない書き方をしてきましたが、英語教室に通うこと自体は大きな意味があります。


英語教室でも高学年になるにつれて英検対策などを行う場合が多く、リーディング、リスニング、ライティングの勉強をするので、中学内容の基礎を固めてくれるのは間違いありません。


問題なのは、中学に入ってから基礎的な勉強をコツコツやる習慣がなければ、テストで高得点は取れないということです。


アクティビティで楽しく英会話、で通じるのは小学生までということです。


しかし、小さい頃から英語教室でアウトプットに慣れた子供たちは、高校くらいになりプレゼンテーションや会話練習などで英語を話すという場面になると、その強みを発揮するようになります。


ただ、中学のテストに関しては、机、テキスト、ノート、ペンにいかに向き合っているかという勝負になってくるので、小学校のうちから勉強習慣を身につけられるようにしていきたいですね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次