はじめに
こんにちは、複業スキルブロガーのカズです。
25年以上英語学習を続けている私ですが、挫折をしたり、途中で学習をやめてしまったことが何度かありました。
それでもここまで学習を続けてこれた秘訣、考え方や、ここ数年ハマっている”スタンダップコメディ”についてお伝えしたいと思います。
これを見始めたら、英語学習にやみつきになること間違いなし!?
スタンダップコメディとは何か?
スタンダップコメディは、コメディアンが一人でステージに立ち、観客を笑わせるスタイルのコメディです。
この形式では、コメディアンは自身の経験、観察、ユーモアに基づいた独自のネタやジョークを披露します。
日本の場合、漫才で2人の漫才師がボケとツッコミという形式で観客を笑わせる場合が多いのですが、スタンダップコメディはコメディアンが一人でトークをするというのと、政治や人種などのかなりセンシティブも内容を扱っているのが大きな特徴です。
スタンダップコメディの英語学習メリット
英語の学習方法はたくさんありますが、よく聞く方法の一つに”英語で海外映画・ドラマを見る”
というものがあります。
映画ではリアルな海外の実生活で使われる生の英語に触れられるので、特に海外での生活を考えている方に向いているでしょう。
ただ、映画とひとくちに言ってもこれまた膨大な量・種類の映画があり、しかもかなり難しいものが多いので英語学習初心者や中級者にはかなりハードルが高いものとなっています。
また、例えばアクション映画を選んだ場合、2時間映画と過程するとその中で英語でのセリフを聞けるのは20~30分程度で、残りは派手はアクションとなります。
従って、英語の密度としてはかなり薄いものとなります。
従って、映画を選ぶ場合はアクションやSF、戦争モノなどのセリフが少なく日常であまり使わないセリフが多いものよりも、ファミリー映画や恋愛モノ、ドキュメンタリーのようなセリフや会話のシーンが多く、日常的なジャンルを選ぶことをオススメします。
その点、スタンダップコメディは1時間見たら55分ほどはしゃべりっぱなしなので、英語の密度が非常に濃く、英語学習にとても効果的です。
またトーク内容が各国の政治や生活文化など堅いジャンルなのにもかかわらず、有名人物のモノマネや自身の個人体験を踏まえたもので、とてもおもしろいんです!
しかも文化事情が学べるので、いざ外国人の方とコミュニケーションをとろう、という時に相手の国の情報がインプットされているので、話のネタがどんどん浮かんでくるようになります。
逆に言うと、英語ばかり勉強しても、相手の国の政治、歴史、地理、食、盛んなスポーツ、エンタメ、教育制度、衣食住、環境などを知らなければ会話になりません。
これはビジネスや合コンなどで誰かと知り合う時と全く同じです。知らない相手との距離を縮める方法は、相手との共通点を見つけることです。そのためにも、常日頃からあらゆるジャンルに対してアンテナをはり、多くのことを知っておく必要があります。
外国人の場合、そもそも国が違うわけですから、相当意識しないと共通項を見つけるのは大変です。
書籍で学ぶのも良いのですが、スタンダップコメディを見ることでこれらの知識を笑いながら身につけることができるので、まさに一石二鳥です。
おすすめのコメディアンと視聴方法
トレヴァー・ノア
私がスタンダップコメディで知った最初のコメディアンです。
ネットフリックスで3つの動画があげられていますが、私はそれだけでも合計30時間以上視聴しました。(彼の他の動画も含めたら、50時間は超えます)
多くの国の政治や人種をネタにしていますが、例えば”Afraid of the Dark”の中で、スコットランドに滞在していた彼が、
Every single day, I would try and spot black people. It was a little game I played by myself. Every day, I would just be there, like, “Black person, black person… Ah! No. Statue. Black person, black person… Ah! No. Reflection. Black person, black person…” No black people anywhere.
https://scrapsfromtheloft.com/comedy/trevor-noah-afraid-dark-2017-full-transcript/
と話す場面があります。
スコットランドではほぼ白人の方ばかりなので、ゲーム感覚で黒人はいるかな?と探し始めるんですね。彼の目の付け所についつい笑ってしまいます。
この後にジェームズ・ボンドの話になっていくのですが、そこではさらに白人と黒人という人種のテーマになるにもかかわらず、ジョークがとてもおもしろくてさらに笑ってしまう!
ところで、黒人をblack personと呼んでもいいのでしょうか?日本人にはなじみの薄い人種の問題なので、黒人や白人をどう呼ぶべきなのか?など、多くの疑問がわいてきます。
しかし、それこそが文化を学ぶ意欲につながるのですね。
※ちなみに黒人や白人ををblack person、he’s black, white people, she’s whiteのように呼んでも失礼にはあたりません。
スタンダップコメディは時に過度な下ネタが出てくることが多いのですが、トレヴァー・ノアの作品ではほぼ出てきません。
逆に言えば、下ネタで笑わせることが多いスタンダップコメディの中で、他のテーマで笑いを届けられるのは驚きと感心の連続です。
ちなみに、Netflix世界の視聴ランキングで2023年12月24日時点では、トレヴァー・ノアのスタンダップコメディがアメリカでのランキングで1位を獲得しています。ドラマ、映画、エンタメなどのジャンル問わずのランキングでスタンダップコメディが1位を取っているのはかなり稀なことです。
アリ・ウォン
ハーバード出身のパートナーを持つ彼女は、女性の生き方をコミカルに語っています。
かなり下ネタが多く、中学生くらいが見ると不快に思ってしまうかもしれないので注意が必要ですが、下ネタが好きな人にはすごく笑えます。
何より英語学習者に向いている理由は、彼女の英語を話すスピードです。時には難しいワードは出てくるものの、英語のスピードは
英検4級レベル?
と思えるほどです。スタンダップコメディは楽しみながら学べるのに適したコンテンツですが、それでも英語学習初心者にはなかなか難しい部分が多いのも事実です。
しかし、アリ・ウォンは間をあけ、とてもゆっくり話してくれるので、非常に理解しやすいのです。
ロニー・チェン
彼は中国系マレーシア人で育ちはシンガポールとアメリカということがあり、アジア、アメリカの生活事情に詳しく、ネタが豊富です。
There’s so much stuff here. There’s so much stuff in America. There’s so much abundance. It’s hard to see if you’ve been born and raised here, but when you come from somewhere else, it’s so obvious the abundance in this country. Out of control. So much stuff. Every day, new stuff. It’s like Christmas every day. Hyperloops, electric cars, SpaceX, robot vacuums, iPhone 8s and 10s at the same time. [audience laughs] Can’t even wait in America. We get the iPhone 8, and we’re like, “You know what? Fuck 8 and fuck 9. Ten. Let’s go.”
https://scrapsfromtheloft.com/comedy/ronny-chieng-asian-comedian-destroys-america-transcript/
豊かなアメリカではモノが溢れかえっており、iPhone 8のあとはiPhone 9を飛ばしてiPhone 10にしてしまうんだ!という主張で笑いを誘います。
他にも国を横断しての結婚式の話など、ご自身の体験を面白おかしく伝えながらも、各国々の伝統文化について触れていて、本当に勉強になります。
それなのにハマってしまい、自然と繰り返し見るようになる。楽しいからこそ学習を続けていくことができます。
彼ら3人ともNetflixで見ることができますし、他にも多くのコメディアンの方がいますので、自分なりに好みのスタンダップコメディを見つけてみてください。
視聴方法(字幕について)
これはスタンダップコメディだけではなく、映画やドラマなど英語学習の際にみなが迷うところだと思うのですが、
①日本語字幕で見る
↓
②英語字幕で見る
↓
③字幕なしで見る
↓
①に戻る
これを2往復、視聴してみてください。
1本1時間なら、2往復するとそれだけで6時間視聴、5本見るだけで30時間のリスニング学習となります。
これだけ聞けば、2往復終わる頃にはかなり英語を聞き取れるようになっているはずです。
(それでも100%は無理だと思います。2往復でも50%くらい理解できれば良いほうです)
さらに国ごとの政治や文化、流行りなど多くの文化知識がインプットされるので、
(正直、英語力そのものよりもこちらのほうがメリットが大きい!)
外国人の方との会話になった時にとても役立ちます。
逆に言うと、こういった英語自体と文化知識の圧倒的インプットがなければ、外国人の方との流暢なコミュニケーションはまず不可能です。
アウトプットは確かに大切なのですが、同時に雪が降り積もるほどの英語をたくさん聞くことが大切です。
(雪が降ってるなぁ、くらいでは積もりません。溶けて消えます。うお、これは積もるな!というくらい降り続いてないとダメです)
さいごに
英会話、日記、ダイエット、人が継続できないトップ3ですが、どれもそれ自体が楽しくない場合に継続がストップします。
ほうっておいても継続できるレアな人もいますが、そうでなければ楽しみを見つけたり、自分へのご褒美を準備したりしないとなかなか難しいものです。
私が友人と話していても、SNSを見ても、スタンダップコメディが話題に出ることは少なく、なにそれ?とよく言われるのですが、それはもったいない!と思い、ブログでお伝えした次第です。
とりあえず、トレヴァー・ノアの作品を一本見てみてください。
スタンダップコメディにハマること間違いなし!
英語にハマること間違いなし!