はじめに
こんにちは、複業スキルブロガーのカズです。
英語学習者であれば多くの人が一度は英検を受けたことがあるのではないかと思います。
最近は英検準2級と英検2級の間の級が増設されるというニュースがありましたが、英検の注目度は以前よりも増しているのではないでしょうか。
英検2級でも一定の英語力を証明できますが、あくまでそれは学生レベルでの話で、上位の大学や企業レベルで有効なアピールとなるのは英検の準1級です。
今回はその英検準1級をとることのメリットと学習方法についてみなさんとシェアしていきたいと思います。
結論
- 英検準1級に合格することで外資系企業入りするスタートラインに立てたり、海外生活に不安がなくなる
- 学生ならGMARCHなどの大学への合格に有利
- “単語は見て覚えるだけで、あとは反復”など、効率的な学習方法を実践する
英検準1級をとることのメリット
社会人にとってのメリット
旅行ガイドやホテル業務、英語教師、外資系企業でのあらゆる職種の事務、営業など多くの仕事・業務で英語を使う機会は多くなっていますが、それらのスタートラインに立つことができるのが英語準1級です。
まずそのレベルになると外国に住むことに抵抗がなくなります。
例えばですが、アルバイトで考えても最近、最低賃金が1000円をやっと上回った日本に比べ、アメリカやオーストラリア、ヨーロッパ諸国は最低賃金が1500~2000円以上がほとんどです。
日本の回転寿司屋さんで働くなら時給1000前後なのが、同じアルバイトでもアメリカで働けば2000円を上回ります。
給与面で日本はどうしてもこれから先行きが暗い。
しかし、英語ができることで日本にいながら外資系企業に勤めて大きく稼ぐことができますし、外国で働くことができればさらに稼ぐことができます。
ただ、企業採用に関してはTOEICのほうが参考にされやすいです。
ただ、英検準1級に合格できるレベルならTOEICで700~800はとれるので、英検準1級を取ってからTOEICの過去問を解くことにシフトしても良いでしょう。
学生のメリット
高校生であれば、準1級をとることで大学進学の上でかなりのアピールになります。
むしろ、秀でた能力を発揮する、資格としてアピールするという意味では社会人よりも学生、しかも可能ならば高校生で英検準1級を取得することはかなりのアピールとなります。
早慶上理やGMARCHなどの上位校で出願資格になっていたり試験免除や加点になる場合が多いです。
そもそも英検準1級に合格できるレベルであれば、大学入学共通テストや各大学の入試問題の英語で高得点を取ることが可能になります。
高校生で準1級に合格できるのはほんのひと握りなので、その枠に入ることができれば、かなり有利となります。
以前は英検2級でもメリットは大きかったのですが、はじめにお伝えした通り、もはや高校生中に英検2級レベルを取ることは中学生が英検3級取得を内申書に書くのと同じレベルです。
正直、差別化を図るのは難しいでしょう。
今後、学生にとって英検が受験の上でアピールとなるのは中学で英検2級(もしくは2025年に新設される新級)、高校で英検準1級です。
国全体として英語教育に力を入れ始めた結果、アピールポイントとしての英検の基準もかなり上がっているのですね。
従ってGMARCH以上の大学に進学する上でアピールになるのは準1級合格だと言えます。
留学とコミュニケーション上のメリット
当然、留学をする際にもメリットが多いのが準1級です。TOEICと違いライティングと面接があるので海外での生活や授業を受ける際のコミュニケーションに自信がつきます。
留学先の学校を決める上では日本国内での基準となる英検よりもTOEFLが活用される場合が多いです。
ただ、これもTOEICの話と同じで、英検準1級に合格する力があれば、TOEFLを受ける際に80点以上のスコアを取ることができるレベルです。
これは英語圏の大学の80%以上での進学基準になっているため、留学上ではかなりのメリットとなるでしょう。
留学をするとなると、海外で生活をするわけですからかなりの英語力が求められます。日々のコミュニケーションも英語になりますので、英語ができないとかなりのストレスです。
留学してから英語力を上げるという方もいますが、留学することを決めている場合は、とにかく留学前に可能な限りの英語学習をしておくことをおすすめします。
基本的な単語力、文法、読解、リスニング力がないのは、バスケでパス、ドリブル、シュートができないのに試合に出るようなものです。英検準1級はそれらの力が備わったことの証明となり、コミュニケーション上の自信となります。
私は英検準1級レベルを超えてから外国人の友人が増え、コミュニケーションをとるのが楽しくなりました。考えていることはスムーズに伝えられるし、相手の方が何を言っているのかもおおよそわかるようになります。
合格までのロードマップ
英語の難しさは人それぞれですが、私は英検準1級合格はそこまで難しくはなく、海外に行くか英語を仕事で使う可能性のある人は全員合格しておくべきレベルだと思います。
合格率は15%前後です。FP1級や宅建の合格率もそれくらいだそうですが、しっかりと時間をかけて勉強すれば達成可能です。
英検2級に合格しているレベルからスタートした場合、目安ですが、毎日3時間なら3~4ヶ月、毎日2時間なら半年ほどで合格レベルに到達します。次の項目をクリアしてください。
英検準1級の単語帳を買って、3往復”読む”
書かなくても良いので3往復、繰り返し暗記してください。
だいたい赤いシートが付いているので、隠しながら覚えたかどうかを毎回チェックしながら進めます。いかに脳が多くの単語の意味に触れたかどうかが大事です。
英検のパート1では25問もの出題があり、全て単語です。
熟語もありますが、単語を知っていれば推測できます。書くと覚える、とよく言われますが毎回書いていると1ページ覚えるのに多くの時間がかかってしまいますので、ひたすら見て覚えます。
単語を見て意味が推測できれば、十分なので、3回見て覚える(赤シートで隠してテストする)、これが一番効率的です。
過去問集を1冊、2往復こなす
1冊こなせば、6~7回分は収録されているので、かなりのインプットになります。
長文が苦手な方は最後の問題(長文は6題出題されます。そのうちの6番目です)は捨てても良いと思います。
かなり難しい場合が多く、人によっては(国語が苦手な場合)、和訳を見ても100%は理解できないかもしれません。それくらい英検準1級の長文は難しいです。
しかし、前の5つは英検準1級の標準レベルですから、こちらの長文にエネルギーを注げば良いのです。
自信のある方は最後の長文にもチャレンジしてみてください。
ライティングはChatGPTを使う
英語学習者にとっても画期的だった2022年の出来事といえばChatGPT。
かくいう私も毎日欠かさずChatGPTとチャットをしています。
ライティングは自分で添削ができないのが難点で、今までは基本的に英語が得意な人や英語の先生、ネイティブの外国人に自分が書いた英文が合っているかどうかチェックしてもらう必要がありました。
だがしかし!ChatGPTでこの状況が一変しました。自分が考えた英文をChatGPTに打ち込み、”添削してください”とお願いすることで、文法的に正しく、自然な文章に直してくれるのです。
これでgrammarly1で年額1万円以上支払うことを躊躇していた方も大助かりなのでは…
スピーキングはだいたい受かる
上記の3つをこなせば、筆記の1次試験は準備万端です。これに通過すれば2次試験となるわけですが、統計的には一次合格者の8割以上は面接にも合格します。
ですから、たいそうな対策をする必要はありません。問題集によっては過去問集の中に2次試験の対策問題集・練習素材も含まれていますので、それで対策をすれば十分です。
それでも不安な方は日常的にChatGPTで会話練習をやってみたり、数回だけcamblyやnative campなどのオンライン英会話を受講し、英検対策をしてもらえれば良いのではないでしょうか。
私は本の練習のみで2次試験も通過できました。多少は、本番の題材や面接官との相性もあるかもしれませんね。
さいごに
英検準1級取得は多くの面でメリットがあります。
進学の上では特にそうですし、英検準1を達成したことで自信につながり、それならばと英検1級にチャレンジしたり、英語を使う仕事についたり、外国に住むようになった方など、人生の大きな転換点ともなりえます。
そこまでハードルが高いわけではないので、英語学習者の方はぜひチャレンジしてみてください。
- AIによる英文の添削ツール ↩︎