DIE WITH ZEROとは?本の概要と著者紹介
『DIE WITH ZERO』は、ビル・パーキンス著の一冊で、お金を貯め込むだけでなく、
人生の最適なタイミングでお金を使い、豊かな経験を積むことを提唱しています。
著者はヘッジファンドマネージャーであり、金融業界で成功を収めた一方で
人生の最も価値ある資産は「時間と経験」だと主張。
後悔のない人生を送るためには、お金を貯めるだけでなく、
人生の各段階で適切に使い切ることが重要だと説いています。
「DIE WITH ZERO」が提唱する人生の優先順位とは?
『DIE WITH ZERO』は、人生の優先順位として「経験」を最重要視しています。
著者ビル・パーキンスは、お金を貯めるだけでなく、人生の各段階で最も価値の
ある体験に投資することを提唱します。
彼は、後悔のない人生を送るためには、年齢や健康状態に応じてお金を使い、
今しかできない経験を積むことが大切だと説き、家族や友人との時間、
旅行、新しいスキルの習得など、経験を通じて豊かな人生を築くことを強く主張
しており、多くの点で共感しました。
30代のわたしはあと2年で死ぬ
人生100年時代と言われるようになりましたが、
わたしはこの考え方は危険だと思っています。
「50歳になってもまだあと50年ある」
「100歳まで生きるのなら、貯金はむしろ2000万円じゃ足りない」
そんなふうに人生を考えてしまうかもしれません。
しかし、80歳になってからスカイダイビングをしたり、
90歳になってからヨーロッパ横断10日の旅
をするのは体力的にほぼ不可能なのです。
Netflixをたくさん見る、片道2時間で温泉旅行に行くことは
70歳を越えても実行できますが、体力的にきつくなる挑戦は若い時にすべきです。
私は現在37歳で、いくつかやってみたいこと、やっていることがあります。
・子供をドイツ旅行に連れて行く
・英語、ドイツ語を学ぶ
・中国語、プログラミングを学ぶ
・スキーに行く
英語とドイツ語は今でも毎日勉強していますし、子供が小学校にあがる直前の
12月にドイツに家族旅行をする予定です。
そのために英語とドイツ語を学び、
計画的な貯金もしています。
(その頃には円高になっていてほしいのですが…)
私は10代、20代からそれらをはじめていたので、37歳になった今でも、
40代になるこれからも継続していける自信があります。
一方で、興味はあるのになかなか手を出してこなかったのが、中国語。
ネットをみていると中国語ができる(せめて読める)と便利だろうなと思う
ことがあったのですが、今でもなかなか手が出せずにいます。
プログラミングは手を出したことはありましたが、0→1というライン
すら越えられずにギヴアップしました。
ふと本屋さんで手に取った本にプログラミングは30代までなら学べるとあり、
当時32、33歳だった私は、とりあえず手を出してみることにしたのです。
中国語もプログラミングもやるとしたら、確かに30代が限界だと
個人的には考えています。理解力・暗記力ともに20代のころまでとは
大きく違い、30代の特に後半は新しいことを覚えることに
苦労するようになってきました。
そんな30代も、もうすぐ38歳を迎える私にはあと2年しかない。
言い換えると、30代の私はあと2年で死ぬのです。
これらのような脳の活動の衰えは、おそらく40代、50代になった
らなおのことだと思います。
やりたいことの4つ目に書いたスキーもそうです。
大学生のときに何度かやりましたが、もう15年以上やっておらず、
これからさらに難しくなるでしょう。
今でも継続できている英語・ドイツ語の勉強もドイツ旅行も、
これからハードルはあがる一方です。
したがって、30代の今、私はたとえ借金をしてでもドイツ旅行
に行くべきだし、ドイツ市街を歩き回るための体力をつけておく
べきだし、外食を控え、ドイツで外食できるように貯金しておくべき
なのです。
(誰かへのアドバイスというよりも、自分への戒め感が強い…)
70歳になっても学べるし、旅行もできるでしょうが、体が自由に動く
度合いも変わってるでしょうし、ドイツ人の友人とドイツ語で自由に
会話ができるかといったら、そうは思えません。
年をとってからのお金の価値は下がる
若い時の経験と年をとってからの経験は大きく変わってきます。
そのなかで、お金、健康、時間のバランスをいかにとっていくか。
そのきっかけを与えてくれるのが今回紹介しているDIE WITH ZEROです。
特にこの本の著者は若いうちからお金をためることへの危機感を
訴えます。
70、80歳になってから2000万以上のお金を貯めて何に使うでしょうか?
貯金の使い道は人それぞれでしょうが、若い時に比べ外出は減る
でしょうし、食べ物も質素になり食費も減る傾向にあるはずです。
家を建てたならローンも完済しているでしょうから、住居に
関わる出費もかなり減っているはず。
同じ貯金の2000万なら、せめて50~60代までの経験に投資することで、
それらが思い出になり、人生を豊かにしてくれるはずです。
90歳になったときに体が動かなくなっても、それまでの思い出が
あなたの人生に大きな意味をもたらしてくれます。
DIE WITH ZEROが伝えたいことを一言であらわすなら、
思い出への投資を若いうちに、だと私は解釈します。
DIE WITH ZEROはライフステージ毎に具体的にどんな行動をすべきか、
どうお金、時間、健康と向き合うべきかを筆者の経験と知恵をもと
くわしく解説してくれており、大いに参考になりました。
・今の人生が続いていくことに不安がある
・今の貯金のやりかたがはたして最適なのか、疑問をもっている
・やりたいことがあるのに、先延ばしになっている
そんな方は、DIE WITH ZEROをぜひ手に取ってみてください。