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英語学習は続かない。逆に、嫌でも続く英語学習とは?

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目次

はじめに

2024年。以前にも増して加熱する英語教育。進学、仕事、プライベート、あらゆる場面で英語力が求められ、
東京、大阪など大都市の観光地では外国人が日本人より多いという光景。


それならば一発奮起して、英語を学び直そうと思ってはじめてみるものの、結局、すぐに挫折。
英語学習は甘くありません。ニュースを見ていかに英語が大切なのかを説かれても、学習が続かない現実。


英語はブログやダイエットと似ています。


スマホでゲームがしたいのに、その時間を削ってブログを続けなくてはいけない。
ソファーでゴロゴロしたいのに、ダイエットのためランニングに行かなくてはいけない。


休みたい、楽をしたいという人間の本質的な欲求と闘いながら、それらを一部犠牲にしながら
も継続しなくてはいけないのです。


こうすれば英語ができるようになる!と励ましてくれるブログや書籍がたくさんありますが、英語学習が
いかに大変か、続かないものであるか、という現実を教えてくれる書籍やブログが少ないと感じます。


そんな中、25年以上英語学習を継続してきた筆者が、あえて続かない英語学習方法
と、
嫌でも続く学習方法をお伝えします。

続かない英語学習

英会話教室/スカイプレッスンは続かない

特に続かないのは英会話教室です。

なにせ、私が大手の英会話教室の営業・事務の仕事をしていましたので、
入会していただいた生徒様がいかに継続できないかを日々、実感しておりました。


英会話教室のレッスンはグループとマンツーマンに分かれますが、グループレッスン
一人が話す量が少ないので、成果が少ない。1年続けたとしても、自分が話せるようになった
という実感を持てる人はほとんどいないでしょう。


一方で、マンツーマンレッスンの場合、コスパが悪いのです。


1対1は確かに効果的です。しかし、レッスン料が高額なため2年、3年と続けていける方はまれです。
しかも、週に2度、3度のマンツーマンとなると、年間で100万をざらに超えてきます。


正直、これはなかなかのお金持ちにむけられたサービスと言わざるを得ず、
そうでない方には金銭的にハードルが高いものです。


一方で、スカイプレッスンはどうか。私は英語教室でレッスンを受けるよりも
スカイプレッスンでレッスンを受けるほうが10倍コスパが良いと思っています。


フィリピン人の行うスカイプレッスンの料金はお手頃で、しかもマンツーマンです。
月に1万円払えば毎日マンツーマンレッスンを受けることも可能なので、継続できれば
かなりのスピーキング力を養うことができるでしょう。


しかし、あくまでスカイプレッスンはアウトプットに向いています。スタートの時点から話せる前提なのです。
単語力・文法力・発音・リスニングなどの基礎力があってこそ力を発揮できるものなので、英語学習から長く
離れていた方は、自分でインプットの学習も並行しないと1ヶ月も続かないうちに挫折するでしょう。

音読・独り言は続かない

英語学習の王道です。


これを毎日1時間やったら、どれだけ英語力がつくか。

音読練習をすることで発音やイントネーションが改善され、リスニングスキルも向上します。
また、文章を声に出すことで記憶に定着しやすくなり、単語やフレーズを実際に使う練習にもなります。
音読は言語のリズムや流れを理解する助けにもなり、自然な会話力を身につける一環として非常に効果的です。

…そんなことはわかってるんですよ!w


問題なのは、それを毎日1時間、継続するってのがいかに大変かということ。
音読練習は一人でやるものです。自分しかいない部屋で1時間、ただ英文を読み続ける。
やってみるとわかりますが、すごく疲れます!


これは継続性を考える上でとても大事なことなんです!人は本来、疲れることはやりたくないのです。
人は好きなこと、楽しいことで疲れたら充実と呼びますが、嫌なことで疲れたら、それを地獄と呼びますw


地獄とまでは言いませんが、部活で疲れた学生、仕事で疲れた大人が、帰宅後に1時間の音読は
ハードルが高すぎます。
続くわけがありません。30分も無理でしょう。せいぜい15分が良いところ。


100人がチャレンジしたら、1年後に365日×15分を続けられる人は20人、365日×30分だったら
2人くらいではないでしょうか。

映画で英語、ドラマで英語は続かない

これは単純です。レベルが高すぎます。


映画やドラマの英語はネイティブのナチュラルスピードであり、リスニングでの理解は困難を極めます。
TOEIC800を超えてても聞き取れないシーンが多いでしょう。


さらにスラングが多く、あまりにも表現の幅が広いので理解不能です。身につけようと思っても
とても覚えきれません。


例えばためしに、かの有名な”セックス・アンド・ザ・シティ”や”プラダを着た悪魔”で字幕を消して
どこまで聞き取れるかためしてみてください。あなたが相当な英語学習上級者でない限りは不可能なはずです。


英語学習教材は自分のレベルに合っているものでなくては続きません。そういう意味では、英検の教材など
個人のレベルに合わせてくれているものを使ったほうが、継続に向いていると言えるでしょう。

留学はお金と時間ががかかりすぎる

例えば1年留学を決意して、外国に行ってしまえさえすれば、英語学習は継続できるでしょう。
私は半年ドイツに留学しましたが、それほど苦労せずドイツ語学習を続けていくことができました。


苦労せずというのは語弊があるかもしれませんが、留学をして現地に住んでしまえば日常会話は
全てドイツ語になり、授業も受けることができるので、ドイツ語学習の継続という意味では
かなり楽に継続できるのです。



したがって、継続が難しいのは、留学中ではありません。留学する前と後です。留学をしようと思っても、
お金と時間を確保するのは容易ではありません。外国での生活費、レッスン料、往復のチケット代、などなど。


留学するなら、学生時代が最適です。子供が積極的に留学して勉強をしようと思ったら、たとえ100万
でも親は出してくれるものです。


しかし、社会人になってしまうと留学費用は自分で貯金をしなくてはいけません。さらに負担になるのが
留学の時間です。1週間ならまだしも、数ヶ月、1年ともなると普通の会社員ではほぼ不可能
です。


つまり、留学してしまえば学習継続がしやすくなるものの、留学をする前段階で費用と時間を
捻出する段取りが大変なのです。


そして留学をしたとして、その後も問題です。せっかく留学をしても、帰国して英語学習環境
がなければ、せっかく身につけた英語力は一瞬にして吹き飛びます。わたしは半年学んだドイツ語は
帰国後数ヶ月でその大部分を忘れてしまいました。



従って、留学をするのは良いのですが、その後も英語を継続していくには、”他の何か”が必要なのです。
後にお伝えします。

嫌でも続く英語学習

ここまでいかに英語学習の継続が大変かをネガティブにお伝えしてきました。
では、ここからは嫌でも続いてしまう英語学習の方法をお伝えしましょう。

学校の英語

英語教育のレベルが1つ上がった2020年からの学校英語。小学校から必修化され、覚える単語が増え、
中学や高校のテストの難易度があがりました。


学校に通っているかぎり、英語は嫌でもやらなくてはいけません。それにテストの成績によって、
進路に関わってきます。


小学校から高校・大学までだと考えると、10年前後の間は英語と向き合わなくてはいけません。
英語が嫌いな人からしたら地獄です。私は日本にいるんだから、英語なんて使わないよ!と。


そんなことを言ってもムダですよ。学校の先生、塾の先生、親に英語の重要性を説かれ、進路への
プレッシャーで、結局、学ぶことになるんですからw


逆に考えると、この10年前後でかなりの英語学習をするんですよね。小学校、中学校、高校までのトータルで
1000時間以上は英語学習をさせられます。これってなかなかの量だと思いませんか?



社会人になってから必要にせまられて英語を勉強する場合、毎日2時間でもなかなか大変です。
これを500日分、学校でまかなってくれるわけ。しかも無料で!(親が学費を払うわけですが)


英語の必要性を実感している学生さんであれば、おいしい期間となるわけです。なんせ無料なんですから。

仕事の英語

外国語を専門に大学まで勉強しても、社会人になってから英語に関係のない職種につくことはよくあります。

それは逆もありきです。


やっと学生の英語地獄から解放されて、社会人になって働き始める。英語とはもう無縁!オサラバ、英語!
と思いきや、

・突然来店した外国人顧客に英語で対応せざるを得なくなり、苦労しながらも必死で対応!
・部署移動で国際業務部に配属され、英語での取引先対応が求められた!



といった状況に追い込まれることがあります。

私が英会話教室で働いていたときも、なぜか銀行員がレッスンに通われていたり。(会社負担での学習です)

英語が嫌いだったら、学校や職場で英語を使わざるを得ない状況になるのは地獄です。


しかし、英語を使う部署での仕事は給料アップや昇給につながりやすい側面もあります。
もともと、英語に興味がある人にとっては、むしろラッキーと言えるでしょう。


自分から自発的に学ばなくても、周囲の環境があなたの英語力をアップしてくれるのです。
そして、それくらいでないと英語学習の継続はできないと言えます。


・ただ興味があるから海外ドラマを見てリスニングの勉強をしてみる
・たまたま手に取った雑誌の英語特集を読んでやる気がでた。中学校の教材をひっぱり出してきて音読を
してみる

それだけでは1年後には脱落している可能性が圧倒的に高いのです。
(絶対とは言いません!それを何年も継続できるのは100人中10人にも満たないということです)

継続に必要な他の何か

さきほど、留学の話の際に、英語学習にはほかの何かが必要だと言いました。

人間は弱いものだし、疲れたら夜食にラーメンを食べながらスマホでゲームをしたい。
そんな状況の中でいかに英語学習を継続するか。


それは、やる気ではありません。ここまで述べてきたような、強制環境です。ですから、
学校や職場が英語を学ばざるを得ない環境を無料で用意してくれているのは、ある意味でラッキー
だと言えるでしょう。


では、そのような環境がない人はどうすれば良いか?


それは自主的準強制環境です。

むずかしそう漢字が並んでいて、何の専門用語か?と思われたのでは?w

単純です。学校や会社に強制されるほどの強制力はありませんが、
それなりに強制力のある環境を自主的につくるのです。

おすすめの方法を紹介します。


スカイプレッスンと外国人の友人づくり


はじめにお伝えしたとおり、スカイプレッスンは初心者にはあまり向きません。しかし、しゃべる環境がゼロの
場合、インプットのモチベーションが維持できません。


・ひたすら単語を書いて覚える
・文法の問題集を買ってきて、解き続ける


大事だけれども、なかなか継続が難しい。これらを継続するためには、やはり先生が必要です。
本当はすぐそばにいてくれる生身の先生が良いのですが、レッスン料が高すぎるマンツーマンレッスン
(1時間1万円など)を継続するのはそれこそハードルが高いのです。


毎日30分フィリピン人の先生のレッスンを月額1万円ほどで受講する。
一度申し込んでしまったら、少なくとも1ヶ月はやるでしょう。
なぜならもったいないから。日本人は特にもったいないという言葉に敏感
なので、元をとろうと自然に努力します。


そうすると、嫌でもアウトプットしなくてはいけません。しかし、インプットがなければアウトプットが
できないので、自然と単語を覚え、文法を学び、文章を読む練習をして、リスニングに取り組むようになる。


その意識、習慣化が脳にセットされれば継続はかんたんです。


もう一つが外国人の友人をつくることです。


一度友人になってしまえば、定期的に連絡を取り合うようになります。そうすれば、オンラインレッスン以上に
密度の濃い対面の会話ができ、質の良いアウトプットができるようになる。


そして、やめにくいです。オンラインレッスンはお金を払うので、やめようと思えば退会ボタンを押すだけですが、
友人関係は違います。やめるというよりも、絶交になってしまいます。もう英会話をやりたくないから、あなたとは
縁を切る、と。


友人関係は信頼で繋がっていくので、一度関係を作ったら、なかなか切れないものです。
あくまで英会話はコミュニケーションのツールですから、英会話をやめたいからといって、友人関係
を切るわけにもいけません。

オンラインレッスンでお金を払い、外国人の友人をつくることでやめにくい環境をつくる。
その環境ができあがれば、よりアウトプットを充実させるために、自主的に勉強するようになります。



気がつけば、5年、10年の継続は間違いありません!


本来は嫌だからやるのではなく、自主的、積極的に英語学習をしたいものですね。
しかしそのスタートとしては、強制的、半強制的に環境があるほうがはるかに
継続化を成功させやすいと言えるでしょう。

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