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「教える系副業」のはじめかた【書評】

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目次

はじめに

この記事はこんな人のために書きました!

  • コーチングやコンサルなどの副業を考えていて、参考になる本を読みたい
  • 会社をやめて、とにかく副業(複業)をはじめるための背中を押してほしい

結論

  • 多くの副業には「教える」要素が含まれており、自分の好き・得意を生かせる副業はたくさんある
  • 自身とマーケットを分析して、同業者と差別化しよう
  • とにかく行動すること。身近にいる人にモニターになってもらい、小さくはじめてみよう

私は会社員を辞め、英語教室の運営をしています。まさに教える仕事をしているわけですが、この本はそんな私が今まで考えてきたこと、実践してきたことが書かれていることに驚きました。この本に書いてあることでまだまだ私が達成できていないことも多く書かれています。

パソコンで作業をしている男性

序章

・どんな仕事のなかにも「教える」要素が多少、含まれている

・そもそもモノを売るという行為には、そのモノの使い方を「教える」という要素が多分に含まれています

「教える系副業」のはじめかた


学校の先生や英会話の先生など、”先生”という肩書きがついていない仕事でも、自動車営業は車の種類の説明、車の使い方、便利な点をお伝えするという意味で、教える仕事です。

カフェやバーテンダーの仕事なら、コーヒーやお酒の特徴を学んで、お客様の要望に合ったものをお客様にお勧めします。(顧客に教えている)

ただモノやサービスを売るというと営業のイメージがあり二の足を踏んでしまう方もいると思います。

しかし、会社に所属している場合の営業と違い、副業でやっている場合の営業は自分が知識を持っているサービスの魅力を顧客の要望に合わせて伝えることです。

自分が好きで使っている商品を他の人にアピールすることであり、売り上げを出すために顧客に無理に商品を押し付けて売る営業とは全く違います。また、

実は一定の段階までの営業は、対面でなくても行うことができます。それが「ウェブマーケティング」や「ウェブ集客」と呼ばれる、ライティングや「ウェブ集客」と呼ばれる、ライティングや動画による営業です。

「教える系副業」のはじめかた

と著者は書籍の中で述べています。

私もブログをやっていると自分の好きなこと・専門としている内容を発信するのですが、対面で誰かと話(営業)をするのではなく、パソコンで自分の好きなことを伝えるためにブログをやっているだけです。

しかしそのブログを見た方の中から、私がおすすめしたサービスや商品を買っていただくことがあるのです。それが自分の収入になるので、ウェブ集客は従来の営業のイメージとは違った効果的な集客になります。

自分の好き・特技を再確認して「強み」を知る(STEP1)

自分が好きで、興味関心をもっていて、さらに得意なことでなければ続けるのは難しい

「教える系副業」のはじめかた

これはこの本でよく出てきますが、好きでなければ続かないということですね。

これはたしかにそうで、会社員をしていて、これは何の役に立つのだろう?これは自分のやりたいことではないのではないか?という意識が強くなってしまうと、仕事にやりがいを感じることができなくなってしまいます。

副業という、強制力がなく、自分でやろうと決めた副業の場合はなおさらです。

ただ一方で…



私の考えとしては市場(マーケット)のない副業は続かない、言い換えると、お金のもらえない副業も続かない“ということです。いくら好きなことでも、そこにマーケットがなければただの趣味で終わってしまいます。

自分が好きで、かつマーケットがあるエリアを見つけるってことですね!


「コーチング」はライバルも多いし、知識や経験が豊富なベテランも多いし、自分なんかでは到底「売れっ子コーチ」にはなれないと、無意識にあきらめていました。同じことが、あなたにも言えるかもしれません。

「教える系副業」のはじめかた


私が以前、塾で働いていた時に野田塾が名古屋で開催している模擬授業大会を見に行ったことがありました。

さすがに全国から腕に磨きをかけた先生方が集まるのでそれはもうレベルの高い授業が公開されていました。

しかし、その大会で優勝した先生であったとしても、全国の塾生が全員その先生に惹かれるわけではありません。
生徒の苦手箇所や性格、勉強のペースなど一人一人の状況や希望は千差万別なのです。

したがって自分が教える副業をするにしても、自分がその分野のトップ1%に入るような先生である必要はありません。

最低限の専門性や実力は必要でしょうが、大切なのは教える立場として仕事をはじめてしまうことです。
小さく始めて大きく育てる。

副業をスタートするのはそういうところからでしょう。

まずはこれまでの人生を振り返って、自分は何をやってきたのか、どんなことに興味があって、何を好んできたのか、何を得意としてきたのかを棚卸ししていただきたい

「教える系副業」のはじめかた


まずはこれがファーストステップ。特に三つ子の魂なんとやらで、自分が子供の頃に好きだったこと、周囲に褒められていたことを思い出してみましょう。

私は高校の時に放課後、友達に英語や数学の勉強を教えていました。特に個人レッスンをした友達の成績が急激に伸びて、とても感謝されたのを覚えています。

結果、そういった経験が今の仕事につながっているわけですが、自分が何を自発的にやっていたのかを知ることは大切です。

あなたが本当に好きなことは、それにどれだけ時間やお金を使ってきたかで知ることができます

「教える系副業」のはじめかた


私は2016年からずっと年に365回以上カフェに通い続けています。誰に頼まれもしないのに、雨でも風でも、多少体調が悪くても、年に10万円以上かけてカフェ通いを続けています。

それは私にとっての習慣であり、カフェに行くことで勉強のインプット、ブログのアウトプットのスイッチが入るんです。英語やブログに関する書籍やレッスンで使う物への投資もしますし、外国人との交流をすることも多く、それらに多くの時間とお金をかけています。


そしてそれはきっと好きだから続いているのだと思います。

・好きなこと、得意なことの種はたくさんあったほうがいいので、頭で判断せずに、少しでも好きとか得意だと思ったことを、どんどん紙に書き出してみてください。

「教える系副業」のはじめかた


本屋さんで気に入った手帳を買ったり、アプリのGoogleカレンダーなどを使って、自分が日々、お金と時間を使っていることを記録しておくと自分が今、好きなことが見えてくるかもしれません。

今は趣味だとしても、毎日1時間やっていれば3年後には1000時間の経験者で、副業のスタートが切れます。
毎日3時間やっていれば3年後には3000時間の経験者でプロの仲間入りです。


例えばそれが節約術の学びと実践であれば、それをブログやYou Tubeで公開したり、近所のカフェで5~10人ほどの規模で節約術ミニセミナーを行うことでそれは立派な仕事になります。

個人事業主の強みは、最初から直接本人とやりとりができる親しみやすさや、そこから生まれるマンツーマンでの手厚いサポート

「教える系副業」のはじめかた


フリーランスになって自分で顧客と直接やりとりをするようになると、営業のやり方と質が全く変わってきます。
上司の許可や機嫌をとる必要がなく、自分の自由に顧客とコミュニケーションをとることができるからです。

営業にありがちなのは、上司や会社の方針で決められた営業目標を達成するために、自分で本気で良いと感じているわけではない商品やサービスを顧客にムリに勧めてしまうケース。

会社員の場合、仕方のないことです。しかし、自分ではじめたビジネスならばそんなことはありません。自分で気に入った化粧水があるならネットのアフィリエイトで宣伝できますし、自分ではじめた料理教室なら、自分が心底自信をもっている料理の作り方を生徒に伝えられるはずです。

作業中の画像

好きなことを誰かに教える経験を積む(STEP2)

お客様を目の前にして「教える」=「情報の伝達」が仕事なのですから、ブログやSNSなどインターネットで情報発信をすることは、その良い練習になります。

「教える系副業」のはじめかた

教えるというのは奥が深いもので、こういうふうに教えればわかりやすいだろうと思っていても、説明された本人は意外にもわかっていない(顧客満足度が低くなる)ということがよくあります。

それをブログで文字にしたり、You Tubeで動画を公開することで、自分を客観的に見ることができるようになります。ブログをやってことがある人はわかると思いますが、ブログをはじめて1年くらい経つと、1年前の自分が書いたブログのクオリティの低さに驚きます。(笑)しかし、この驚いた分が自分の成長だと思うのです。

これは私のように全て一人で教える仕事をしている人には特におすすめのレベルアップ法です。

しかも、それを継続してコンテンツとして配信し続けることでアフィリエイトとして収益に繋がったり、雑誌のコラムに掲載するお話をもらうことができたりと、複数の収入源につながる可能性もあるのです。

・私も「ノウハウ実行コーチ」として開業した当初は、もちろんお客様が一人もいなかったので、とにかくその肩書きでブログを毎日書くことだけをしていました。

・ブログというのは記事が多く溜まっていけばいくほど、グーグルの検索結果で上位に表示されやすくなるので、あなた自身の資産になります。

・シンプルに言えば、あなたがブログで優良記事を多く書けば書くほど、あなたのプロフェッショナル度が上がっていく

「教える系副業」のはじめかた

ブログには私の考えとして3つのメリットがあると思っています。

  • 1つ目は、自分の専門性に磨きをかけられること
  • 2つ目は、集客ができること
  • 3つ目は、アフィリエイトや電子書籍販売などブログ自体が収益をあげてくれること

ブログはすぐには効果が出ませんが、時間の経過と優良記事の積み上げでじわりじわりと結果がついてくるようになります。集客に関しては、ランディングページなどのホームページ作成とブログの継続でかなり早い段階から結果に結びつくことも多いです。

私は英語教室を開いた際、アメーバオウンドをつかって30分ほどでホームページをつくってみたのですが、2~3ヶ月でホームページ経由で集客を軌道にのせることができるようになりました。それもたまにホームページのブログを更新する程度です。

「副業」を考えるときに、「強み」や「情熱」から考える方法と、「市場」から考える方法がありますが、最終的にはどちらも満たさないと成功しません。

「教える系副業」のはじめかた

私の趣味はドイツ語を学ぶことです。しかし、どんなにドイツ語が好きでも、ドイツ語の学習者人口は多くありません。もちろんいないわけではないのですが、探すのは大変です。一方で英語の場合、子供から大人まで田舎から都市部まで英語を学びたい人、いやでもなんでも学ばなくてはいけない人もたくさんいます。

そうすると私が仕事として力を入れるべきなのは英語のレベルアップと市場調査(マーケティング)や集客で、ドイツ語ではありません。したがって、私としてはドイツ語は趣味で好きに勉強すればいいという結論に至ります。
(一定のレベルになれば、それも副業やブログのネタにつながると思いますが)

作業中にハイタッチ

同業者との差別化して自分が勝てるポジションを見つけ出す(STEP3)

たとえば、「草むしり」や「犬の散歩」は報酬のもらえる「仕事」になります。パソコンの操作がわからない人にちょっと教える程度なら「親切」ですが、毎週1時間の講義を3カ月続けられるのであれば「仕事」になります。

「教える系副業」のはじめかた

英語のレッスンに関しても同様のことが言えます。そこそこ英語が得意で自分の子供に英語を教える場合は報酬にはつながりませんが、週に1回定期的に近所の子供に英語を教えるようにすれば報酬をもらえます。家庭教師として週に1回で月に1万円に設定した場合、3人の生徒がいれば3万、10人なら10万円です。

個人的な感触としては、ブログで月に10万稼げるのは100人に5人以下だと思いますが、100人が家庭教師として副業をはじめて10人の生徒を確保して月に10万稼ぐと仮定した場合、ほぼ100%うまくいくと思います。

どんなに強大に見える同業者でも必ず「お客様」のとりこぼしはありますから、ビギナーの方は、そのとりこぼし(ニッチな仕事)を狙っていけばいいのです。

「教える系副業」のはじめかた

うちの近所にはたくさんの塾や英語教室があるのですが、駅近くやショッピングモールなどに大きな看板を出し、多くの生徒をかかえています。

そんな光景を見ていると、私なんかが教室をひらいたって大手に多くのパイ(生徒)をとられてしまう…と考えるかもしれません。しかし、だからこそ大手にはできないけれども、個人である私にしかできないことを考え、行動にうつしました。それが安価で完全マンツーマンレッスンを提供することでした。

マンツーマンなので多くの生徒を集めることはできませんが、1日5件、5人のマンツーマンレッスンを3,000円でやれば一日で1万5千円、週6で9万、1ヶ月で36万円。副業どころか、会社員をやめても生活できるくらいの収入を得ることができるようになります。

大手と違うやり方で勝負する方法はいくらでもあるはずです。

リソースを狭いエリアに集中させて、細く高い高層ビルをつくってください。どんなに細くても高層ビルであれば、遠くからでもすぐに見えるので「あの分野ならあの人が一番だ」と誰にでもわかります。

「教える系副業」のはじめかた

私の英語教室に来てくれるのは小学生から高校生です。彼らはそれぞれの目標があるので、マンツーマンレッスンという形にすることで、それぞれの生徒の夢を叶えられるようなレッスン形式にしています。

ある生徒は留学をしたいという目標があるので、インプットを中心とした英語の勉強よりも、話すことに慣れるためのアウトプット中心のレッスンにしています。ある生徒は進学を意識して英検2級、準1級取得を目標にしているので、英検の得点をアップする上で効率的・効果的な学習方法をコーチングしています。

これらが私なりに意識している細い高層ビルです。お客様一人一人のニーズに合った手厚いケアをするビジネスの場合は、みな自然と細くて高いビルになっていくのかもしれません。

ウェブを駆使して全国各地から「お客様」を集める(STEP4)

こちらはタイトルの通りですが、ネットで全国各地へ自分のビジネスを宣伝します。私は自分の教室で直接生徒にレッスンを提供していますが、ブログで集客をしてZoomなどでレッスンをすることも可能です。

また、自分の英語学習やビジネスのノウハウを電子書籍にして販売したり、ブログに広告をつけてアフィリエイトで稼ぐこともできます。

基本的には、あなたのほうからお客様を見つけることはできません。お客様のほうから、あなたを見つけ出してもらうのです。

「教える系副業」のはじめかた

ネットの世界に自分の城を構えるのはかんたんではありません。個人であれば自分でドメインやサーバーの設定をして
、デザインやプラグインなどを覚え、日々記事を投稿し、リライトをして最新の内容に更新していきます。

しかしそれができれば会社に依存することなく、自分の力でファン・顧客を獲得して収益をあげていけるのです。
会社が好きな人は続ければ良いと思います。しかし、会社に頼らず、自分の力で自由に仕事がしたい人はウェブでファンを集めていくことは必須です。

私は教室を運営することですぐに会社から脱出しましたが、教室で人を雇ったり、ブログ、You Tube、インスタなどウェブの世界に城をかまえることができれば、自分で働かずとも収益をあげてFIRE1することができるようになります。まぁ、やりがいがなくなってしまうので、仕事をゼロにすることはありえませんが…


今まで勉強してきた理論やノウハウをアメブロに書いていくのはたいへん楽しく、苦労もほとんどなく毎日のようにできたので向いていたのだと思います。

「教える系副業」のはじめかた

やはり人には向き不向きがあるので、自分に合った方法を試してみるのが良いと思います。私は今でこそブログを続けていますが、毎日記事を投稿するほどブログに時間を割いているわけではなく、

  • 平日の午前は英語の学習、午後はレッスン
  • 土日にカフェに出かけたときにブログを更新

というスケジュールの場合が多いので、不定期にブログ更新をしているという感じです。

私にとってブログは毎日どうしてもやってしまう!というほど楽しいものではなく、でも2~3日に1回カフェに行った時に自然にやろうと思えることです。私にとっては、納豆を食べる、くらいの感覚です。(笑)

毎日は食べないけど、栄養もあるし、たまに食べる、くらいのポジションです。でも毎日絶対に納豆!って人いるじゃないですか。そういう人は毎日ブログをやれば良いと思うのです。

ブログは多くの人にとっては、趣味と呼べるほどのものではなく、ビジネスのために必要だからやっているのではないでしょうか。だからこそ多くの人はどこかでブログを挫折してしまうのでしょう。

ブログ初心者の場合、何からやれば良いのかわからないかもしれませんが本屋さんに立ち寄って、タイトルや目次を見て気になるものがあれば、購入し、そこに書いてあることを素直に実践してみるのが良いのではないでしょうか。

3人でパソコンを使って作業中

この本を読み、教室運営している私が感じたこと

会社をやめ、独立して自分で教室をはじめた私にとって、この本に書いてあることはまさに自分が実践してきたことと、まだやり切れていない点をまとめてくれた書籍です。

特に、あらゆる仕事には教えるという要素が含まれているというのは、

  • 会社をやめて、自分の力で仕事をはじめたい
  • 何か人に教える仕事がしたい
  • でも、人に教えられるようなことなんて自分にはない

と思っている人にはとても参考になる考え方なのではないでしょうか。

書籍からいくつかの引用をしましたが、教える副業とはじめるにはどうしたらいいか?その上でウェブ集客やブログと
どう向き合えばよいかを詳しく知りたい方は、一度この書籍を手に取ってみてください。

  1. FIREとは、「Financial Independence, Retire Early(財務的独立・早期退職)」の略称です。この考え方は、個人が財務的な自立を達成し、早い段階で仕事を辞めて自由な生活を送ることを目指す動きです。 ↩︎
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